インプラント手術が怖い|その理由と不安を和らげる対処法

「インプラントに興味があるけど痛くないが不安」
「インプラント手術に伴う痛みはどの程度なの?」という方へ

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村です。

インプラント手術と聞くと、不安や恐怖を感じる方がほとんどなのではないでしょうか。
歯を失ってしまった部分に対して、インプラント治療はメリットの多い治療法です。

しかし、外科的な処置が必要なため、手術時の麻酔や手術後の痛み止めを全くゼロにすることはできません。インプラントの手術が怖いという理由で、歯が無いまま放置してしまっている人も少なくないでしょう。

この記事では、「インプラント手術が怖い」という方に向けて、恐怖を感じる理由と、その対処法を解説していきます。

インプラント手術に対する不安を解消するために知っておきたいこと

『手術』を積極的に受けたいという方はまずいらっしゃらないと思いますので、インプラント手術に対して不安を感じるのはごく自然なことです。

インプラント手術を受ける前に、あらかじめ正確な情報を知っておくことで、心に余裕を持つことができます。

担当歯科医師からわかりやすい言葉で説明してもらったり、実際の成功率や安全性に関するデータを教えてもらうことでも、手術への恐怖感を減らすことができるでしょう。加えて、アフターケアの重要性や、合併症などのリスクを理解し、事前に心構えをしておくこともとても重要です。

インプラント手術が怖いと感じる4つの理由

インプラント手術に対する恐怖は、手術に臨む多くの患者様が経験します。
主な理由として、

  • 手術中の痛みや失敗の不安
  • 術後の合併症(痛み、腫れ、出血)
  • 費用の高さ
  • 手術に関する情報不足

が挙げられるのではないでしょうか。

手術中の痛みに関しては、適切な麻酔が行われれば、患者様が想像するような苦痛はほとんどありません。また、失敗への不安は、確かな知識と技術、実績を身につけた歯科医師による施術で軽減されるでしょう。術後の合併症については、手術後の内服薬の適切な使用や、正しいケアと定期的なフォローアップによって、リスクを最小限に抑えることが可能です。費用については、見積りをもとに詳細を事前に把握しながら検討することが重要です。

手術やインプラントに関する情報をもっと知りたいと感じる場合、インターネットで調べるのもひとつですが、情報の取捨選択が難しいことがあります。直接担当医に相談して、不明点をクリアにすることが不安解消につながるでしょう。

インプラント手術の安全性について

インプラント手術の安全性に関しては、多くの患者様が疑問を持っているかもしれませんが、安全に対する配慮が多くされているのはご存知でしょうか。インプラント治療に使用されるチタンやジルコニアは、人体への親和性が高く、アレルギー反応などのリスクがとても低いことが報告されています。

また当院では、手術器具は全て滅菌を行い、可能なものはディスポーザブル(使い捨て)の器具を使用することで、大学病院と同等レベルの安心な治療環境を整えています。また、歯科医師は経験と実績を積んでおり、学会等で常に知識をアップデートしています。患者様の健康を第一に考えた治療が実施されていることを知ることで、安心して手術を受けることが可能になります。

インプラント手術前の気持ちの整理方法

不安を抱えたまま手術を受けることがないように、気持ちの準備をすることが大切です。まず、歯科医師との信頼関係を築き、疑問に思うことは何でも相談して下さい。

また、手術の流れや術後期間についても十分に把握しておくことが必要で、これらの情報を十分に知ることで、気持ちの負担が少し軽減されることでしょう。加えて、治療が終了したケースを見ることで、自分の治療がうまくいったイメージを持つことができ、治療に対して前向きな気持ちになることもあります。

当院では、患者様の不安を少しでも減らせるよう、初診時・インプラント治療の検討時・インプラント手術前にカウンセリングを行っております。些細なことでも、不安や疑問を解消するお手伝いができればと考えています。

インプラント手術の安全性について知っておきたいこと

インプラント手術が怖いと感じる方も少なくないでしょうが、インプラント手術では、患者様の健康と安心を最優先に考えた数多くの安全対策がなされています。本節では、インプラント手術の安全性について、ご紹介します。

CT診断技術の進歩

テレビやスマホがどんどん高画質になっていますが、医療の分野も例外ではありません。インプラント手術における画像診断システムも確実に進化しています。手術前に正確な事前計画を行うことで、手術中のリスクを大きく削減できるようになりました。骨の量や骨質だけでなく、隣の歯や神経との距離を正確に計測できます。

正確な診断によって、手術もより精密に、より短時間で行えます。これにより、患者様の負担も減らすことができ、安全なインプラント治療を実現できます。

インプラントに使われる材料とその安全性

当院で使用するインプラントは、生体親和性が非常に高いチタンとジルコニアが配合されています。この材料は、世界各国での臨床試験を経て、高い安全性が確認されています。機械的な強度が強く、骨との結合安定性も高い、安心して使用できる材料です。

歯科医師の専門性の高い技術と経験

インプラント手術の安全性を左右する要因として、歯科医師の技術と経験が大きい部分を占めています。インプラントのような特殊な知識や技術が必要な分野では、国家試験で歯科医師の資格を得た後に専門的な研修が必要です。それらの研鑽によって培われた技術が、安全性の向上に大きく寄与しているのです。

当院では、国立大学病院でインプラント治療を専門に行ってきた院長がすべての処置を担当するため、安心して治療を受けることができます。

手術に使われる麻酔について知っておきたいこと

手術時の恐怖心を減らすためには、痛みをコントロールすることが大事です。インプラント手術中においては、患者様が少しでも快適に治療を受けられるように、麻酔の使用が重要になります。

手術中の痛みを抑えるための麻酔の役割

麻酔の主な役割は、手術中の痛みを感じさせないことにあります。しかし、針を刺して麻酔をする必要がある以上、麻酔中の痛みが苦手な方も多いのではないでしょうか。

当院では、他の全ての処置と同様に、インプラント治療でも『針を刺す前の表面麻酔の使用』『痛みの少ない細い針の使用』『圧迫感の少ない電動麻酔器の使用』を行っております。

また手術部位だけでなく、神経の大元を狙った麻酔を併用するなど、正確な手技と適切な麻酔薬の使用によって、手術の成功率を高める工夫を行っています。

知っておきたいインプラント手術の流れ

インプラント手術の流れをしっかりと理解することで、不安を和らげることが可能になります。

手術環境の準備

インプラント手術を行う際に、手術環境の準備は非常に重要です。インプラント手術は他と隣り合った場所ではなく、専用の手術室のような隔離された環境で行われるのが望ましいでしょう。

また、感染管理のためにも確実な滅菌管理をされた器具を準備する必要があります。当院では、国立大学でインプラント治療を行った経験を生かして、手術環境を整えています。

インプラントに使用する器具やドリルは、ヨーロッパ最高レベルであるクラスBの滅菌機で処理を行っています。また、ガウンやグローブ、患者様の顔布、メスや針などは全て単回使用の使い捨て(ディスポーザブル)器具を使用することで、安全に配慮しています。

また手術中のバイタルサインの確認など、全身状態のチェックも欠かせません。これらすべては、患者様の安心・安全の確保のために行われます。

インプラント手術の各ステップ解説

インプラント手術にはいくつかのステップがあります。

  1. 局部麻酔を使って治療部位をしっかりと麻酔します
  2. 麻酔の効果を待つ間にクリーニングを行い、お口の中の細菌数を減らします
  3. 歯茎を切開し、骨にドリルで穴をあけます
  4. インプラント体を骨の中に固定します
  5. 必要なときは骨のボリュームを足す処置をします
  6. 歯茎を縫合し、止血を確認して手術終了です
  7. インプラントが所定の位置に入っているかをCTで確認し、手術後の説明をします

当院では経験豊富な歯科医師が担当するため、シンプルな手術であれば30分前後の手術時間で完了します。

患者様が手術中に感じること

ほとんどの場合、局部麻酔により手術中に痛みを感じることはほとんどありません。しかし、押される感覚やドリルの振動などの感覚は残るため、緊張しやすい方はそれらを不安に感じることもあるかもしれません。不安感を少しでも取り除けるよう、歯科医師から処置の内容や手術の進行具合などについて、声を掛けながらの施術を受けられると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、インプラント手術に恐怖を感じる理由とその対処法について解説しました。

歯を失ってしまった部位に対して、インプラント治療はとてもメリットの多い治療です。しかし、必ず手術が必要であるというデメリットも存在します。正確なインプラント治療と適切なアフターケアが行われた場合、20年以上もインプラントを使用できているケースも多く存在します。長い間、審美的な見た目や快適な食事ができることを想像すると、インプラント治療に臨む勇気も出てくるかもしれませんね。

おひとりで悩む前に、一度不安に寄り添ってくれる歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、国立大学病院で10年以上もインプラント治療に従事し、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ歯科医師が、患者様のお悩みを解決するお手伝いをしております。まずは検査と相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

池下駅から徒歩2分の歯医者 |ちくさ池下歯科・矯正歯科

日付:   カテゴリ:ブログ and tagged ,