よくある質問(小児矯正)

小児矯正は何歳から始めるのが良いですか?

上下の前歯と奥歯が永久歯に変わった頃(7~8歳くらい)が理想です。
ただし,お口や歯並びの状況によっては乳歯の時期から矯正治療を始めたほうが良い場合もあります。またすぐに治療を始める必要がなくても,適切な食べる・飲み込むのアドバイスやトレーニングをすることで,将来的に歯並びが悪くなるのを防ぐこともできます。歯並びが気になった時点でいつでもご相談ください。

小児矯正治療の終了はいつですか?

永久歯列が完成するまでです。第二大臼歯が生えることで永久歯列が完成しますが,一般的には10~13歳ころと言われています。
小児矯正は成長期の間に歯と顎のバランスを整える矯正治療です。永久歯が生え揃ってから,理想的な歯並びを目指して細かい調整を行う場合もあります。小児矯正治療で装置をつけている期間は1年~1年半が目安となりますが、経過観察は永久歯列が完成するまで継続し、永久歯への生え代わりが順調に進んでいるかなどの確認が必要です。

小児矯正を行えば、必ず歯を抜かずに済みますか。

断言はできません。
小児矯正では成長期の骨の成長を利用して治療を行い、成人矯正においてできるだけ歯を抜かない治療を目指しますが、『絶対に歯を抜かなくても治療できます』とは言えません。小児矯正と成人矯正の最大の目的は「歯を抜かないこと」ではなく,「理想的な歯並びと口元の美しさを獲得すること」です。顎の成長や歯の大きさには個人差があります。小児矯正を行ったとしても、顎の成長が予想よりも少ない場合や歯が大きい場合には,将来的に抜歯になる可能性があります。

小児矯正を行えば、成人矯正は必要ありませんか。

基本的には成人矯正を行うことが前提です。小児矯正治療の目的は、顎の発育に悪い影響を及ぼす問題を改善し、成人矯正に向けて土台を作ることです。その後,成人矯正の段階できれいな歯並び・噛み合わせを目指します。永久歯が生え揃った時点でかみ合わせに問題がなければ成人矯正が必要ない場合もあります。