インプラント治療の費用について解説 内訳や相場、費用が高額な理由について

「インプラント治療にはどれくらいの費用がかかるの?」「インプラントは高額なイメージだけど、長期的にみたコストパフォーマンスはどうなの?」

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

インプラント治療に関心がある方は多くいらっしゃいますが、その費用の詳細についてはよく分かっていない場合が多いのではないでしょうか。なぜインプラントが他の治療方法と比較して高額なのか、その費用にはどのようなものが含まれているのか、そして治療を検討する際に考えたいことなど、インプラント治療を始める前に知っておくべきポイントがいくつかあります。

この記事では、インプラント治療の費用に関する不安を少しでも減らし、治療方針を決めるお手伝いができるよう、費用相場や内訳に加えて、保険適応になる場合や控除についてもお伝えしていきます。

インプラント治療とは?基礎知識と治療の流れ

インプラント治療の基礎知識

インプラント治療とは、歯を失ってしまった部分に、見た目が自然で機能的な人工歯によって噛み合わせを回復する治療法です。歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上にセラミックやジルコニア製の歯を取り付けます。インプラントは噛む力が直接顎の骨に伝わるため、自然な噛み心地も手に入れることができ、顎の骨の健康を維持する効果もあります。また、隣り合う歯を削る必要がないため、残っている歯を保護する利点もあります。

一方で、インプラント治療には外科的な手術が必要なことや、基本的に保険適応外のため費用が高額になりやすいというデメリットも存在します。

インプラント治療の流れと治療期間

インプラント治療は手術→噛み合わせの回復という流れで進みます。

①口腔内の状態を詳しく検査します
CTスキャンや口腔内スキャナを使用したデジタル模型による精密検査を行います

②外科手術によってインプラント(人工歯根)を顎の骨に埋め込みます
手術後は骨とインプラントが結合するための治癒期間が2か月程度必要です

③骨との結合を確認後、インプラントに人工歯を取り付けます
お口の状況や治療計画によって異なりますが、治療期間は通常は3か月半年程度、治療箇所が複数必要な場合は数年単位でかかる場合もあります。

インプラントの費用相場:高額な費用の理由

インプラント治療の費用相場

インプラント治療の費用相場は地域やクリニックによって異なりますが、一般的には一本あたり30万円から50万円程度と言われています。

この費用には、手術費、インプラント本体、冠の費用などが含まれていますが、骨や歯茎の移植などの追加処置が必要となることもあります。保険適応外治療であることに加えて、高度な技術と高価な材料が必要とされる治療であるため、比較的高額になりがちです。

費用が地域やクリニックによって異なる理由

インプラントの費用は、クリニックがある地域、クリニックの設備、担当医の経験や専門性によって異なります。また、そこで使用されている材料(インプラント体の種類・メーカーや冠の材質)や保証制度の有無についても違いが出てきます。

次は、費用の内訳についても解説していきます。

費用の内訳:費用を左右する要因について

インプラントに必要な基本費用の内訳

インプラント治療の基本費用には、精密検査・診断、インプラント本体、手術費用、そして冠などの補綴物製作費用が含まれます。
ちくさ池下歯科・矯正歯科でのインプラント治療基本費用は45万円で、その中には

『CT検査・診断料』

『埋入手術技術料+インプラント本体』

『型採り~仮歯』

『セラミック冠』

『5年保証』

の費用が含まれています。

追加処置(骨の移植など)の費用

インプラントの長期間の安定のためには骨の量がとても重要です。十分な骨の量がない場合には骨の移植や歯茎の移植が必要となり、それに伴って追加費用がかかります。

ちくさ池下歯科・矯正歯科では、骨の移植は5万円~15万円となっております。移植範囲や移植する量、必要な材料の種類と量によって決まります。

メインテナンスにかかる費用

インプラント治療後には定期的なメインテナンスが必須です。治療を始める前に、インプラントのメインテナンスにかかる費用もチェックしておいた方が良いかもしれません。

保険適用のインプラント治療について

インプラント治療が保険適応になる場合

虫歯や歯周病による歯の喪失など、通常のインプラント治療は保険適用の対象外であり、主に自費治療となります。

インプラント治療が保険適用されるのは、主に『先天性の疾患』と『病気や事故による影響』の場合に限られます。つまり、先天的に一定数以上の歯が生まれつきない方や、腫瘍や事故によって歯や顎の骨を失ってしまった方は適用される可能性があります。保険適用のインプラント治療は、施設基準を満たしている大学病院などの大きな病院で提供されるため、注意が必要です。

治療費用を抑える方法:費用や支払いの注意点

医療費控除を利用する

インプラント治療は医療費控除の対象となります。これは年間に支払った医療費が10万円を超える場合に適用される制度で、その超えた金額に応じて所得税や住民税が軽減されます。控除を受けるためには、支払った医療費の領収書やレシートを保管し、年末に確定申告をする必要があります。

この制度をうまく利用することで、インプラント治療に必要な費用の総額を軽減することが可能となります。

デンタルローンを利用する

デンタルローンを利用することで、治療費用を分割して支払うことができます。インプラント治療にかかる費用を少なくできるわけではありませんが、これによって支払いに関する心配を減らすことができるかもしれません。

クリニック選びのポイント

クリニックのホームページを確認したり、セカンドオピニオンを受けることで、そのクリニックでかかる治療費用を知ることができます。しかし前述のように、質の高い材料を使用していることで治療費が高額に設定されていることもあり、安すぎる場合は注意が必要かもしれません。

実際には治療費だけでなく、担当医の経験と専門性、相談のしやすさ、クリニックの設備、通いやすさなどを総合的に考慮して判断する必要があります。

まとめ:インプラントのコスパは?

歯の価値から考えるインプラント治療の費用

歯の価値は『1本あたり100万円程度』と言われています。それを回復するインプラント治療に30~50万円程度必要となるのは、ある意味適切と考えて良いかもしれません。また、ブリッジの場合は隣り合う歯を削る必要があり、隣の歯の価値を下げてしまう原因になります。健康な噛み合わせの維持という点からみても、インプラント治療の費用は高すぎるということはなさそうです。

長期予後から考えるインプラント治療の費用

長期的に見たとき、インプラント治療はその耐久性から、コストパフォーマンスが非常に高い治療と言えます。その理由として、インプラントは適切なケアとメンテナンスを行うことで、20年以上長持ちすることも期待できます。他の治療法と比較して頻繁なやり直しが少なく、長期にわたって安定することで、結果的にトータルの費用は抑えられるかもしれませんね。

いかがでしょうか。今回はインプラント治療の費用について解説しました。

インプラント治療は、他の治療と比較して確かに高額な治療費が必要になります。しかし、長期的な視点で見ると、そのコストパフォーマンスはとても高いと結論付けて良さそうです。噛み合わせの回復、見た目の自然さ、そして長期的な耐久性を考えると、多くの患者様にとって費用以上のメリットをもたらすでしょう。費用についてお悩みの方は、まずは信頼できる歯医者さんに相談してはいかがでしょうか。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本口腔インプラント学会専門医・日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ院長が、審美性と噛み合わせのバランスを考えた安心安全なインプラント治療を提供しています。まずは相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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歯がボロボロの方の治療ガイド|失われた歯と自信を取り戻すために

「歯がボロボロで人前に出るのが恥ずかしい…」
「歯がボロボロの場合でも治療は可能なの?」

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

歯がボロボロなまま放置するというのは、ただの見た目の問題ではありません。食事に不便を感じることから健康に影響が出たり、会話や人前に出ることを避けることで日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。

しかし、どんなに状態が悪くても、今よりも状態を改善させることは可能です。歯がボロボロになる原因は様々ですが、早期の治療や適切なケアによって進行を防ぐことができます。

この記事では、歯がボロボロの方に対する様々な治療法(ダイレクトボンディング、セラミック治療、インプラント、そしてAll-on-4治療)について、それぞれの方法がどのようなお口の中に適しているかを解説します。失われた歯と自信を取り戻すお手伝いができるよう、治療後の健康を長く維持するためのヒントについてもお伝えします。

はじめに:ボロボロの歯と向き合いましょう

歯がボロボロになるというのは、見た目の問題以上に、体と心の健康や日常生活に深刻な影響を及ぼします。しかし、適切な治療によって生活の質を大きく向上させることができます。

歯がボロボロになる原因とは

歯がボロボロになる主な原因には、不十分な口腔衛生や定期検診に行っていないことだけでなく、不健康な食生活、喫煙、遺伝的要因、または慢性疾患など様々です。これらによって、虫歯、歯周病を引き起こし、噛み合わせの乱れや顎関節症、さらには歯の喪失につながる可能性があります。

また1本の虫歯や歯周病を放置することによって、隣の歯や反対側の歯にトラブルが起こり、お口の中全体の問題につながってしまうことがあります。

ボロボロの歯が生活やメンタルに及ぼす影響

ボロボロの歯の状態は、食事が困難になるだけでなく、社会生活にも大きな影響を与えます。見た目の問題から自信がなくなり、笑顔を隠したり、会話や人とのコミュニケーションを避けたりするようになることも少なくありません。

また、痛みや不快感が続くことで、集中力の低下や睡眠不足、さらに深刻な健康問題につながることもあります。できるだけ早めに治療を始めることで、これらの影響を最小限に抑え、生活の質を改善するための鍵となります。

ダイレクトボンディング:健康な歯を残すために

ダイレクトボンディングとは

ダイレクトボンディングは、虫歯や欠けている部分にレジン(樹脂/プラスチック)を直接詰めて修復する治療法です。ダイレクトボンディングでは基本的に一回の来院で施術が完了し、また健康な歯をほとんど削らないため、ご自身の歯を最大限残すことができます。色味も歯の自然な色に合わせていくため、見た目も自然に仕上がります。

どのような方におススメできるか

虫歯の深さが軽度から中度で根管治療(神経の除去)が必要ない場合、特に前歯の小さな欠けや亀裂がある方に向いています。小さい虫歯は保険の範囲内で治すこともできますが、保険適応外のレジンを使用すると、広範囲の虫歯にも応用できるため銀歯を避けることができ、丈夫で審美的な仕上がりになります。

セラミック治療:美しさと機能のバランス

セラミック治療の特徴とメリット

セラミック治療は、耐久性と審美性に優れた治療法です。セラミック製の冠(クラウン)やベニアを用いて歯の表面をしっかりと覆うことで、歯の見た目や噛み合わせの機能を回復します。自然な色と質感で、他の歯と区別がつかないほどの自然な見た目を実現することができます。

どのような方におススメできるか

広範囲の虫歯や根管治療を行った歯に対する治療、または複数の歯がボロボロになっていて、見た目や噛み合わせを大きく修正する必要がある方に適しています。自然な見た目に加えて、虫歯の再発リスクを抑えて長期間の安定を重視する方に特におススメです。

インプラント治療:失われた歯の回復

インプラントのメリットと治療の流れ

インプラント治療は、失われた歯をチタン製のインプラント(人工歯根)で置き換える治療法です。自然な見た目と機能を回復し、しっかりと噛めるようになることで食事が楽しめるようになります。治療期間は数ヶ月~数年にわたることがあり、また手術が必要になりますが、適切なメインテナンスによって10年から20年以上も長持ちさせることが可能です。

どのような方におススメできるか

一本~複数本の歯を失ってしまった方、噛み合わせを長期的に安定させたいと考えている方に最適です。ブリッジや入れ歯と比較して、周囲の歯に負担をかけないため、これ以上歯を失いたくないという方にも選ばれる治療法です。

All-on-4:総入れ歯を避けるために

All-on-4治療の概要と特徴

All-on-4は、4~6本のインプラントを使用して全ての歯を支える治療法です。通常のインプラント治療よりも短期間で固定されたブリッジを取り付けることができ、総入れ歯よりも自然な見た目と安定した噛み心地を手に入れることができます。

どのような方におススメできるか

全体的に歯がボロボロになってしまい、ほとんどの歯を残すことができない方や、全ての歯を失ってしまった方、総入れ歯を使用中で不満を感じている方に適しています。条件が整えば、抜歯とインプラントの埋入、さらに仮歯の装着まで1日で行うことが可能で、治療期間を短くしたいと考えている方にもおススメです。

メインテナンスについて

定期検診と日々のケアの重要性

歯がボロボロの状態から回復した後は、健康な歯を維持するために、毎日のセルフケアと定期的な歯科検診が欠かせません。毎日のブラッシングは歯垢と細菌の蓄積を防ぎ、虫歯や歯周病によって再び歯がボロボロになってしまうリスクを減らすことができます。

定期検診では、歯のクリーニングだけでなく、早期に問題発見をすることで、治療後の良い状態を長持ちさせることができます。

歯科医師との連携と治療計画

ボロボロの歯を修復した後は、継続的なセルフケアおよびプロケアによるフォローアップが長持ちの秘訣です。歯科医師としっかりと相談し、お口の中とお悩みに合わせて、メインテナンスまで考えた治療計画を立てることが重要です。

患者様一人ひとりの生活習慣やリスクに合わせたメインテナンス計画により、再び歯がボロボロになるリスクを減らし、長期間快適な生活を送ることができます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は歯がボロボロになる原因とそれによる影響、様々な治療法の概要について解説しました。

歯がボロボロの状態で歯医者に行くことはとても勇気が必要なことかもしれません。歯科医師にお口の中を見せるのが憚られたり、歯が保存できないという診断を受けるのが怖いと思う方もいらっしゃると思います。

しかし、早めに歯科医院に足を運ぶことで、歯や歯茎の状態が少しでも良い状態で治療を開始することができます。ひとりで悩む前に、まずは信頼できる歯医者さんに相談してはいかがでしょうか。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本口腔インプラント学会専門医・日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ院長と、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ副院長とで、審美性と噛み合わせのバランスを考えた歯科治療を提供しています。

歯がボロボロの方に対しても、様々な治療オプションをご提案できます。まずは相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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審美性と安全性|お口の中にとって最適な被せ物は?

「自然に見えて長持ちする被せ物の材料について知りたい」

「保険適応内で、自然な仕上がりの被せ物は可能なのかな?」という方へ

こんにちは。

名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村です。

「せっかく時間をかけて根管治療をしたのに、もう銀歯は入れたくない」「過去に入れた銀歯が目立つので気になっている」という患者様からのコメントを多く聞きます。当院では、アレルギーなどの安全性や、虫歯の再発リスクを考えて、銀歯による修復はあまりお勧めしておりません。

そのため、自然な見た目を手に入れられるセラミック冠と、経済的に魅力的な保険適応CAD/CAM冠が選択肢として挙がることがありますが、実際にこれらの材質の違いをご理解されている方は少ないのではないでしょうか。

見た目だけでなく、長期的な健康や安全性を考慮したうえで、適切な治療法を選択することが大切です。この記事では、最適な選択をするための手助けができるよう、それぞれの材料の特徴、メリット・デメリットについて、歯科医師が詳しく解説します。

補綴物?被せ物?冠?クラウン?

噛み合わせや見た目を回復するための、人工材料を使用した修復物を補綴物(ほてつぶつ)と呼びます。インプラントや入れ歯も補綴物に分類されます。

いわゆる被せ物も補綴物のひとつで、歯の大部分が損傷した場合や、虫歯治療後の歯を保護するために使用される、歯を全体的に覆う治療法です。冠やクラウンとも呼ばれます。差し歯も被せ物の一種で、土台を使用した場合に差し歯と呼ばれることが多いようです。

歯科医院で被せ物を作る理由

歯科医院で被せ物が用いられる場面はさまざまですが、大きな虫歯の治療、歯の破損、または歯の形や色味を改善するためなど、機能的または審美的な改善が必要な場合に被せ物が選ばれます。

セラミック冠とCAD/CAM冠の基本的な違い

セラミック冠は金属やレジン(プラスチック)を使用しない、審美性と機能性を兼ね備えた材料です。

一方、CAD/CAM冠は保険適応のハイブリッドレジンから製作される被せ物の名称で、見た目や強度はセラミックに劣ると言われています。ちなみに、CAD/CAMとはコンピュータを用いて設計や加工を行う技術で、モノ作り全般に使用される用語です。

セラミック冠 CAD/CAM冠
素材 セラミック

(ジルコニア・二ケイ酸リチウムなど)

ハイブリッドレジン

(プラスチックとセラミックの混合物)

見た目 自然な白さと透明感 透明感のない白さ
強度 高い 低い
耐久性 10年以上

(表面の劣化なし)

5~10年

(表面の劣化・着色)

費用 保険適応外 保険適応内(部位の限定あり)

セラミック:高い審美性と優れた機能性

セラミック冠に使われる材質

セラミック冠には、ジルコニアや二ケイ酸リチウムなど、様々な種類のセラミック材料が使われています。透明感や耐久性の違いはありますが、これらは自然な見た目と高い強度を兼ね備えています。

審美性:自然な見た目を再現

セラミック冠の最大の特長はその審美性です。自然な白さを再現した材料が多く、適切に材料を選択することで、自然な歯とほぼ区別がつかないほどの色味と形状を表現できます。

さらに、セラミックは吸水しないため飲食物による材料の変色がほとんど起こりません。また耐摩耗性に優れるため、表面のツヤも長持ちします。これらの理由から、セラミックは長期間にわたって審美性を維持することができます。

機能性:耐久性と安全性

セラミックは非常に高い耐久性をもち、長期間にわたって噛み合わせを維持することができます。また、表面の凹凸が少ないことから、プラークや細菌の付着を防ぐことができ、虫歯や歯周病の再発リスクも減らすことができます。さらに、金属アレルギーの心配がないため、体に対する安全性も高いと言えるでしょう。

保険適応CAD/CAM冠:高いコスパ?

保険適応CAD/CAM冠はセラミックとは違うの?

保険適応CAD/CAM冠にはハイブリッドレジンという材料が使用されます。レジン(プラスチック)にフィラー(セラミックの粉末)を60-70%以上混ぜたもので、これまでの保険適応材料よりも物性や耐久性に優れていますが、セラミック単体と比較すると劣る面があります。

メリット:保険適応でコストを抑えることが可能

CAD/CAM冠の最大のメリットは、銀歯よりも見た目の良い白い被せ物を、保険適応の範囲内で製作できることで、それにより経済的な負担を軽くすることができます。

また、金属を使用しないためアレルギーの心配はありません。

セラミック冠と比較したときのデメリット

CAD/CAM冠はセラミックの粒子が配合されていますが、レジンも含有されるため、セラミックと比較した際のデメリットも存在します。

金属やセラミックと比較すると強度に劣るため、すり減る・欠ける・割れるといったトラブルが起きやすくなります。そのため、小臼歯や、条件を満たす一部の大臼歯など適応が限られています。

見た目は白いですが、セラミックと比較するとツヤや透明感のない色味をしています。単体で見ると違和感は少ないかもしれませんが、ご自身の歯にそっくりに作ることは難しいです。また吸水によって経年的に色味が暗く変色していきます。

表面の劣化による細かい傷や目に見えない亀裂が入ることで、プラークが付着しやすくなるため、虫歯や歯周病の再発リスクはセラミックと比べて劣ると言われています。

長期的に見たときのオススメは?

物性と耐久性について

長期的な視点で見ると、セラミック冠の方が物性や耐久性において優れています。そのため、破損によるトラブルが少ないというだけでなく、再治療による歯の切削を避けられるという利点があります。歯は削る範囲が大きくなるほど寿命が短くなると言われています。一度行った治療を長持ちさせることで、お口の健康が維持できると考えると、セラミック冠の方が長い目で見ればコストパフォーマンスが良いと言えるかもしれません。

虫歯・歯周病の再発とメンテナンスについて

セラミック冠はその精密さから歯へのフィットがとても優れており、ご自身の歯との隙間を限りなく小さくできます。そのため、虫歯や歯周病の再発リスクを軽減することができます。

またセラミック冠は素材の劣化がほとんどなく、表面の滑沢感を長期間維持することができます。それによって、プラークやステインが付着しにくく、着いた場合でも軽い力で除去することが可能です。セルフケアがしやすい材料と言えるでしょう。

患者様ご自身のライフスタイルに合った選択

患者様のライフスタイル、経済的な状況、見た目へのご要望を総合的に考慮したうえで、長期的な視点も含めて最適な選択をしましょう。

まとめ:治療を選ぶ前に知っておきたいこと

いかがでしたでしょうか。今回は、セラミック冠とCAD/CAM冠との違いや、CAD/CAM冠を選択するときの注意点について解説しました。

セラミック冠とCAD/CAM冠は、それぞれに特徴がありますが、経済性以外の点では審美性・物性・耐久性・機能性・安全性の全てでセラミックにメリットがあると言えるでしょう。治療前にこれらの違いを理解し、ご自身にとって納得できる治療法を選ぶことが大切です。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ歯科医師が、日本でもトップクラスの技術を持つ歯科技工士と連携してセラミック治療を提供しています。日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ歯科医師も在籍しており、患者様のお悩みを幅広く解決できる体制を整えています。まずはご相談だけでも、もちろん可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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セラミック矯正はやり直せる?再治療の選択肢と難易度について

「セラミック矯正のトラブルって何があるの?」
「数年前にセラミック矯正をやったけど痛みが取れない。再治療ができるのか知りたい。」

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

セラミック矯正はその手軽さと見た目の自然さで、最近では多くの方に注目されている審美歯科治療の一つです。しかし、時には期待した結果が得られないことや、ある程度の時間が経過してから不具合が生じることがあります。そのようなときに、再治療は可能なのか、不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、セラミック矯正の再治療について、再治療の際の選択肢やその難易度、そしてセラミック矯正治療前に考えておくべきことを歯科医師が詳しく解説していきます。

セラミック矯正のやり直しを考える理由

セラミック矯正とは

セラミック矯正とは、見た目が気になる部分にセラミックを装着し、歯の色や形を整えることで、短期間で手軽に見た目を美しくする治療法です。セラミックによる自然な見た目と耐久性の高さが特徴ですが、まれに期待に添えない結果になることや、後からトラブルが生じることもあるようです。

結果に満足いかないとき

期待していたよりも見た目が自然ではないときや、他の歯との色や形の不一致があった場合には、セラミックが不自然に目立ってしまいます。また、装着直後は問題がなくても、年月の経過によって歯茎が下がってしまったり、ハイブリッドセラミックの場合には材料の変色などによって見た目が悪くなり、再治療を考えることがあります。

セラミックや、土台の歯へのトラブルが起きたとき

セラミックは変形しない材料のため、強い力で割れたり欠けたりすることがあります。
装着している歯の虫歯や歯周病、根管治療後に起こる感染などによって、セラミック自体に問題がなくても、歯の再治療が必要なこともあります。

セラミック矯正の失敗についてもっと知りたい方は「セラミック矯正を行って後悔する理由や、失敗したと感じるポイント」(リンク貼って下さい)をご参照ください。

セラミック矯正再治療における選択肢とは

セラミックの作り直し

古いセラミックを除去し、虫歯や根管治療の問題を解決した後で、新しくセラミックを作り直して装着します。セラミックの品質や加工技術は日進月歩で向上しています。セラミック矯正のリカバリーに強い歯科医院をしっかりと選ぶことで、見た目や機能の問題を解決することができるでしょう。

矯正治療による歯並びと口元の改善

セラミック矯正では、通常の矯正治療とは異なり歯の移動を伴わないため、歯の向きや口元の改善に制限があると言われています。セラミック矯正で歯並びの問題を解決できなかった場合には、矯正治療による根本的な治療が必要かもしれません。しかし、この場合にもセラミックの作り直しは必要になります。

保存できない歯に対するインプラント治療

セラミック矯正をされた歯がすでに大きなダメージを受けてしまっているとき、歯の保存そのものが困難になってしまいます。このような場合は、抜歯後のインプラント治療によって歯を補いながら審美性の回復を行う方針がとられることがあります。

再治療の難易度が高いと言われる理由

失敗した理由の原因解明が必要

再治療の前には、最初のセラミック矯正がなぜ失敗したのかを明確にする必要があります。例えば、セラミックの破損だけでも、歯を削る量・型採りの正確さ・セラミックの装着手順・材料の選択・噛み合わせの調整など、様々な原因が考えられます。再治療のためには、セラミックだけでなく歯並びや噛み合わせなど、幅広い専門知識を持った歯科医師を選ぶことが重要です。

費用と時間が必要

再治療は、最初の治療と同等かそれ以上の費用と時間がかかる可能性があります。特に矯正治療やインプラント治療を併用する必要がある場合には、高額な費用と時間がかかってしまいます。

歯の治療回数の限界や、抜歯のリスク

歯を削る回数には限界があり、何度も治療を繰り返すことでダメージが蓄積され、歯の寿命が短くなります。虫歯の除去や根管治療が必要な場合には、さらに大きく削らなければならないこともあります。ご自身の歯が少なくなってしまい、セラミックの装着に耐えられないと判断された場合には抜歯が必要になることもあります。

再治療の前に考えるべきこと

美しさと健康のバランス

再治療を考える際には、自然な見た目を取り戻すことも重要ですが、歯とお口の健康を長期的に保つことも考慮する必要があります。その場しのぎのリカバリーでは、治療がうまくいかないだけでなく、更なるトラブルが生じるかもしれません。次の治療が長持ちするよう、原因から考えることが大切です。

専門家に相談する

セラミック矯正の再治療には、セラミックの取扱いに習熟しているだけでなく、虫歯や歯周病治療、根管治療、さらには矯正治療やインプラント治療にも高いレベルで対応できる歯科医院を選ぶことが重要です。不安な場合は、セカンドオピニオンを受けることも患者様の大切な権利です。

再治療にならないような治療を

再治療を避けるためには、最初の治療が長期的に良い状態を維持することが何よりも重要です。もしセラミック矯正で迷っている場合は、以下の点が歯科医院選びの参考になるかもしれません。

  • 検査や診断に時間をかけてくれる
  • メリットだけでなく、リスクやデメリットも説明してくれる
  • 他の治療法の選択肢も提示してくれる
  • 保証期間や、リカバリーについても説明してくれる

まとめ:セラミック矯正の再治療で後悔しないために

いかがでしょうか。今回は、セラミック矯正の再治療・リカバリーについて解説しました。

セラミック矯正の再治療は、とても難易度が高く、しっかりとした検査や慎重な検討が必要になります。費用や時間、歯へのダメージを考えると、セラミック矯正は何度もやり直せる治療ではありません。見た目だけでなく、歯とお口の健康を考慮した上で、専門の知識と技術を持った歯科医院で最適な治療計画を立てることが重要です。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ院長と、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ副院長とで、トータルバランスを考えた審美歯科治療を提供しています。まずは相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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お口元のアンチエイジング|歯科医院で行うヒアルロン酸治療について

「鏡を見るたびに目立ってきたほうれい線、何とかできないかな?」
「笑ったときの唇にもう少しボリュームがほしい…」

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

口元の見た目に関して、歯並びや歯の色味だけでなく、唇やほうれい線に対しての悩みをお持ちの方は少なくありません。

歯だけでなく唇やほうれい線も顔の印象を左右する重要なポイントです。唇のボリュームやほうれい線の深さなど、年齢を重ねるごとの口元の変化が気になってしまうこともあるかもしれません。また、矯正治療やセラミック治療などで口元の変化が起きると、唇の薄さやほうれい線が目立つようになることがあります。

そのようなお悩みに対する解決策が、実は歯科医院にもあるのはご存知でしょうか。

この記事では、見た目の悩みを解決できるかもしれない、歯科医院で行うヒアルロン酸治療について、歯科医師が詳しく解説していきます。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は私たちの体内にも存在する物質で、特に保水力と組織の修復能力、再生を助ける能力に優れているとされています。この能力により、潤いやハリを保つ効果が注目されて、美容業界では肌の保湿やしわの改善に対してヒアルロン酸を利用した施術が行われています。

また、ヒアルロン酸は細い針を使用して注入されるため、施術時にメスを使わないという特徴があります。そのため、施術中の痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどないというメリットもあります。

実は、歯科医院でもお口周りや歯茎にヒアルロン酸を注入できることが、厚生労働省から認められています。矯正やセラミック、ホワイトニングなどの審美歯科治療後にヒアルロン酸注入を行うことで、さらに口元の美しさを引き出せるかもしれません。

なぜ歯科でヒアルロン酸治療なのか

例えば、出っ歯や口ゴボ、八重歯に対して矯正治療を行った場合、歯並びを後ろに下げる方向に動かすことが多いです。それに伴って口が閉じやすくなったり、E-ラインの整った横顔を手に入れることができます。しかし、その一方で、口元のボリュームが下がることにより、かえって唇の薄さやほうれい線が強調されることもあるのです。

お口の中の専門家だからこそ、歯科医院では歯や歯並びのことまで考えた口元の美しさを提供することが可能です。お口周りのことをトータルで考えたアンチエイジングケアが受けられることが最大の特徴です。

歯科医院で治療できるポイント

ほうれい線へのアプローチ

ほうれい線は、年齢と共に深くなる傾向があります。しかし、ヒアルロン酸の注入によって、これらのしわを目立たなくさせることが可能です。

また、矯正治療やセラミック矯正によって口元のボリュームが減少してしまった場合でも、ほうれい線を目立ちにくくする効果があります。この施術は短時間で終了し、ダウンタイムがほとんどなく、施術直後に効果を実感することができます。

唇のボリュームアップ

矯正治療やセラミック治療、ホワイトニングで美しくなった歯を、より魅力的に引き立てるためには唇のボリュームが重要です。ヒアルロン酸を用いることで、自然なボリュームと健康的な唇を取り戻すことができます。

歯肉退縮や歯の隙間改善

年齢とともに歯茎が瘦せてしまい、笑ったときの歯肉退縮やブラックトライアングル(歯と歯の間にできる黒い三角形の空間)が気になる方も多いと思います。それらの問題に対してもヒアルロン酸注入が有効な解決策になるかもしれません。

ヒアルロン酸を患部に直接注入することで、歯肉の厚みと弾力を取り戻すことができ、見た目を改善することが可能です。

治療の流れと期待できる効果

  1. 初回のカウンセリングは無料で行っております。
  2. お口の中の検査を行い、原因や施術の効果を予測します。安全に施術が行えるように、お口の中のクリーニングなども行います。
  3. ヒアルロン酸施術についての手順や注意点をご説明します。虫歯・歯周病の状態や、セラミック・ホワイトニングなどの審美治療についてもご提案できます。
  4. ヒアルロン酸注入の施術を行います。
  5. 注入部位と、お口の中全体のアフターケアを行います。患者様一人ひとりに対して最適なタイミングとなるよう、メインテナンスを行います。

起こりうる副作用と注意点について

ヒアルロン酸治療の安全性は高いと言われていますが、注入部位に出血や赤み、腫れ、アザ(内出血)が生じる場合があります。長くとも1週間程度で改善することがほとんどです。

施術当日にマッサージをしたり、血行が良くなる行為をすることによってヒアルロン酸の定着が悪くなることがあります。施術部位の感染を防ぐためにも当日のマッサージは避け、激しい運動や長時間の入浴も控える必要があります。

ヒアルロン酸に対してアレルギーがある方、重度の糖尿病など感染しやすい方、自己免疫疾患で通院中の方や抗凝固薬を服用している方、妊娠中や授乳中の女性、これらの方はヒアルロン酸治療を行うことができません。

まとめ:歯科医院でのヒアルロン酸治療で、より理想の笑顔に近づけます

いかがでしょうか。今回は歯科医院で行うヒアルロン酸治療について、適応症やリスクについて解説しました。

歯科で行われるヒアルロン酸治療は、安全性が高く、かつ効果的に口元のアンチエイジングを実現できる手段です。この治療により、ほうれい線を目立ちにくくすることや、唇のボリュームアップ、歯肉退縮や歯茎の隙間を埋めることができます。それにより、自信を持った笑顔を手に入れることができるかもしれません。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ院長と、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ副院長とで、トータルバランスを考えた審美歯科治療を提供しています。

まずは相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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理想の笑顔のために ガミースマイルになってしまう原因と治療法について

「ガミースマイルで自信が持てない。見た目を改善する方法は?」
「笑った時に歯茎が多く見えるけど、ガミースマイルにはどんな治療オプション治療があるの?」

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村篤志です。

『笑った時に人一倍歯茎が見える』そんなガミースマイルが気になったことはありませんか?
「ガミースマイルで自信が持てない」といった悩みを抱える方は少なくありません。
実は、ガミースマイルには様々な原因があり、それぞれに合わせた治療方法が存在します。どの専門家に相談すれば良いのか迷うかと思いますが、原因をしっかりと調べた上で、ご自身にベストな治療法をオーダーメイドで提案してもらえると安心ですよね。
この記事では、ガミースマイルの特徴から、治療によって得られるメリット、さまざまな原因とそれを解決する治療方法について歯科医師が詳しく解説していきます。ガミースマイルでお悩みの方は、この機会に理想の笑顔への第一歩を踏み出しましょう。

ガミースマイルの特徴

ガミースマイルは、笑った時に歯茎が通常よりも多く見える状態です。一般的には、前歯と唇の間に3㎜以上歯茎が露出している場合を指すことが多いようです。
美しい笑顔を求める人にとって、この状態はしばしばコンプレックスの原因となります。歯茎が過剰に露出しているかどうかの感じ方には個人差がありますが、笑顔のバランスを左右する要素の一つです。

治療方法するメリットと治療方法

笑顔に自信が持てる

ガミースマイルの治療を行う最大のメリットは、見た目の改善により笑顔に自信を持てるようになることです。
歯茎の露出がコンプレックスで、人前でつい口元を隠していた方でも心配ありません。歯茎の露出が減ることで、よりバランスの取れた、魅力的な笑顔を手に入れることができます。

虫歯・歯周病予防になる

過剰な歯茎の露出は、歯や歯茎の健康にも影響を及ぼすことがあります。
ガミースマイルによって前歯が乾燥しやすくなることで、歯の表面に唾液の自浄作用が働きにくくなってしまい、虫歯が進行したり、歯肉炎のリスクが上がります。
治療を行うことで、歯茎の健康を保ちやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

嚙み合わせが良くなる

ガミースマイルの改善のために、矯正治療が行われることがあります。前歯の見た目はもちろんですが、奥歯の歯並びや噛み合わせの改善も同時に行うことができます。
これにより、食べ物を噛む際の効率が上がり、顎関節症のリスクを減らすことも期待できます。さらに、口腔ケアしやすい歯並びを手に入れることで、将来的な虫歯や歯周病の予防にも繋がるでしょう。

ガミースマイルになってしまう原因

歯茎

発達したぶ厚い歯茎が原因で、歯茎が通常よりも多く露出してしまうことがあります。歯茎が厚いため、歯の長さが短く見えてしまうという特徴があります。

骨格・歯並び

顎の骨格や歯並びが原因で、歯茎が目立ってしまう方です。特に上顎の骨が前方に突出している場合、いわゆる出っ歯や口ゴボの方にガミースマイルが顕著に表れることがあります。

唇・筋肉

唇や筋肉の動き方によって、普通よりも多くの歯茎が露出することもあります。歯や歯茎の位置が正常でも、唇の可動域や筋肉の発達が原因で、唇が上がりすぎてしまうのが特徴です。

治療方法

歯茎に対して

メスやレーザー治療を用いて、余分なぶ厚い歯茎を除去するという方法が行われます。しかし、単純な歯茎の切除だけでは、数か月後に歯茎のポジションが戻ってしまう(後戻り)可能性があります。矯正治療によって歯を適切な位置に移動させたり、歯茎だけでなく歯を支える歯槽骨を整える手術を併用することで、満足のいく結果が得られるかもしれません。

骨格・歯並びに対して

矯正治療により、歯並びを整えることでガミースマイルを改善します。出っ歯(上顎前突)や口ゴボ(上下顎前突)の方の場合、ガミースマイルだけでなく横顔の改善も期待できます。歯の動かし方によっては、インプラントアンカーというスクリューを顎の骨に埋め込むことがあります。

唇・筋肉に対して

ボトックス注射(ボツリヌス治療)を用いて、唇を持ち上げる筋肉の動きを調整し、歯茎の露出を減らす方法があります。唇周囲への注射だけで行われる手軽な方法ですが、1〜3ヶ月ほどで薬の効果が切れてしまうため、定期的な施術が必要です。
上唇の裏側の粘膜を切除して、唇の可動域を減らす手術を行う方法もあります。比較的後戻りの少ない結果が得られます。

ガミースマイル治療は何科を受診するべき?

美容外科で行うガミースマイル治療

唇や顔の筋肉に対する治療は、美容外科でも行われます。お顔全体の美しさを優先したい場合は、美容外科で相談するのも良いかもしれません。

歯科医院で行うガミースマイル治療

歯科医院で行う最大の特徴は、歯や歯茎の健康を考えたガミースマイル治療ができるという点です。見た目だけでなく、噛み合わせのバランスを考えた矯正治療や、セラミック治療・ホワイトニングなど、お口の中全体の美しさを考えたオーダーメイドの治療が提供されます。

しかし、ボトックス治療や歯肉整形手術などは専門性が高く、どの歯科医院でも行えるというわけではないため、注意が必要です。

まとめ:ガミースマイルが気になる方は一度歯科医院で相談しましょう

いかがでしたでしょうか。今回は、ガミースマイルになってしまう原因と、それに対する治療法について解説しました。

ガミースマイルは多くの方が抱える悩みの一つであり、その原因は人それぞれ異なります。自分に合った治療方法を見つけるためにも、まずは歯科医院で相談をし、専門家の意見を聞くことが大切です。見た目の改善だけでなく、歯や歯茎の健康にも良い影響を与えることができるため、将来的な虫歯や歯周病のリスクを減らすことも可能です。気になる方はぜひ一度、専門家に相談してみてください。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ院長と、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ副院長が、それぞれの専門性を活かしたチームアプローチを得意としています。まずは検査と相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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インプラント手術が怖い|手術後の経過や痛み止めについて

「インプラント手術の手術をした後はどのように過ごせばよいの?」
「インプラント手術の口腔ケアや、痛み止めについて知りたい」という方へ

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村です。

インプラント治療を躊躇してしまう理由として、費用や治療期間のほかにも、手術中や手術後の痛みについての不安を挙げる方は多いのではないでしょうか。

なくした歯の代わりになる治療として、インプラント治療でしか得られないメリットがあります。特に、隣の歯に負担をかけないため、残っている歯の寿命を考えると、インプラントがオススメできる場面は多いと言えるでしょう。そのため、インプラント治療をためらうことで、残っている歯にトラブルが生じてしまうことは避けたいと考えています。

前回の記事では、「インプラント手術が怖い」という方に向けて、『インプラント手術が怖い|その理由と不安を和らげる対処法』について解説しました。今回は、インプラント手術後の過ごし方や注意点、鎮痛剤(痛み止め)について解説していきます。

手術後の回復期間について知っておきたいこと

インプラント治療を行うことで、患者様の生活の質を格段に向上させてくれることでしょう。そのためにも、手術後の回復期間は非常に重要で、適切なケアが必要です。回復期間中の過ごし方や、注意すべき点をしっかりと理解しながら、生活することが必須となります。

正常な回復期間について

インプラント手術後には腫れや痛みを伴いますが、これは体が正常に回復するうえで必要な時期です。痛みのピークは術後2-3日と言われていますが、手術の範囲や術式によっては長引くこともあります。ただし、長くても1週間程度で落ち着くことがほとんどです。

その間は、冷やすことで痛みを和らげることができ、処方された鎮痛剤を使用して痛みをコントロールすることが大切です。加えて、指定された間隔で消毒のための通院を行い、経過を確認してもらうことも、良好な経過のためには必要となります。

回復期間中の注意点

インプラント手術後は、体や傷口に負担をかけないように生活しましょう。

食事について

食事は柔らかく食べやすい食品を中心にし、硬いものや刺激になるものを避けることで、患部を刺激しないように配慮します。アルコールの過度な摂取は、痛みの再発に繋がることがあります。

喫煙について

喫煙は血流を悪くして治癒を遅くすることが知られているため、控えることが望ましいです。喫煙者の方の場合、インプラント手術の成功率が低く、また治療終了後の経過も良くないことが論文でも報告されています。

口腔ケアについて

口腔内を清潔に保つことは極めて重要で、適切なブラッシングで細菌の数を減らすことで、感染のリスクを下げることができます。指示があった場合は、含嗽剤(うがい薬)を使用することも清潔を保つために役立ちます。手術直後は患部がデリケートなため、ブラッシングを避けるか、手術後専用の柔らかい歯ブラシを使用することもあります。担当医からの指示を守ることが大切です。

その他の注意点

血行が良くなりすぎると痛みを感じやすくなってしまうため、手術当日の長風呂やサウナは避けて、軽いシャワー程度が良いでしょう。また、手術後数日間は激しいスポーツや過度な肉体労働も控えてください。栄養や睡眠を十分に摂取して、身体を休息させることが回復の手助けとなります。

手術後のトラブルについて

インプラント手術後の主なトラブルとしては、手術部位の感染や、インプラントの脱落が考えられます。これらを回避するためには、手術後の指示をよく聞き、清潔な口腔環境を維持することが重要です。万が一、予想しない症状が現れた場合は、速やかに担当医に相談しましょう。

鎮痛剤について知っておきたいこと

インプラント手術後の回復期間においては、痛みの原因を理解して、鎮痛剤(痛み止め)を正しく使用することが欠かせません。鎮痛剤にはさまざまな種類がありますが、それぞれに適切な用法用量が存在します。手術後も快適に過ごしていただくために知っておきたい鎮痛剤の基本的な知識と、適切な使用方法について解説していきます。

一般的に処方される鎮痛剤について

インプラント手術後に処方されることが多い鎮痛剤には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とアセトアミノフェンがあります。NSAIDsはプロスタグランジンという炎症と痛みの原因になる成分の生成を抑制し、アセトアミノフェンは中枢神経系で痛みの伝達を弱めることによって鎮痛効果を発揮します。これらは、痛みの程度や患者様の健康状態を考慮したうえで処方されているため、十分な効果を得るためには指示を守ることが大切です。

鎮痛剤の正しい使用方法について

鎮痛剤を効果的に使用するために、歯科医師の指示に従い、決められた用法・用量を守ることが大切です。例えば、痛み止め効果が得られないと感じて自己判断で薬の量を増やしても、適切な効果が得られないばかりか、副作用が強く出てしまう場合もあります。正しい使用方法を守ることで、上手に痛みをコントロールできるようになるでしょう。

鎮痛剤使用時の注意点について

鎮痛剤を使用する際には、副作用や相互作用の可能性に注意する必要があります。

鎮痛剤の主な副作用は、アレルギー(皮膚の湿疹や息苦しさ)の他に消化器症状(食欲不振、胃もたれ、腹痛など)があります。他にも肝機能や腎機能に影響を与える場合もあります。

また妊娠の可能性がある場合や、ほかのお薬を服用している場合は、あらかじめ歯科医師に相談してください。患者さんの安全と守るために、お薬の知識と正しい使い方が重要となるのです。

それでもインプラント治療が怖いという方へ

ほとんどの方がインプラント治療や手術に対して恐怖心を持った状態で来院されています。痛みが伴うというイメージや、失敗したらという不安はなかなか拭えないかもしれません。しかし、歯科医師も患者様にできるだけ快適にインプラント治療を受けていただきたいと考えており、そのための工夫を凝らしていることも覚えておいてください。

まずはカウンセリングを受けてみましょう

インプラント手術に対する心配を解消するために、まずはカウンセリングを受けて、手術に対する恐怖感や不安を正直にお伝えください。手術の流れや、術後の計画についての説明を受けることで、治療終了までの道筋をイメージすることができ、不安の軽減に繋がることもあります。またインターネットや口コミによる情報は、なかなか取捨選択が難しいのではないでしょうか。実際に歯科医院に足を運んで話を聞くことで、治療に対して少し積極的な気持ちになれるかもしれません。

信頼できる歯科医院を探しましょう

技術の進歩により、インプラント手術は成功率が高く、治療成績も長期的に非常に良い治療法となっています。しかし、多くの患者様はそれらのデータを確認することが難しく、情報不足から不安を感じているのではないでしょうか。

そこで重要になるのが信頼できる歯科医院選びです。

実績のある医院や経験豊富な歯科医師から説明を受けることで、事前の不安が軽減されます。後悔しないように、些細なことでも疑問や心配な点を手術前に解消しておきましょう。治療のメリットだけでなく、考えられるリスク、予想される術後の経過やケアの方法について、丁寧に説明を受けることで、不安を大きく和らげることができます。

成功例を見て治療に対するポジティブなイメージをしましょう

インプラント治療によってとても良い結果が得られたケースを実際に見ることで、手術や治療について具体的なイメージができるようになります。

身近な方やインターネットの体験談でももちろん良いとは思いますが、手術部位や術式、インプラントの本数によっても、予想されるリスクは全く異なります。担当の歯科医師に実際の話を聞き、可能であれば口腔内写真やレントゲンを見せてもらうことによって、よりご自身に照らし合わせたイメージを深めることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、インプラント手術後の過ごし方や注意点、鎮痛剤についての解説と、カウンセリングのご紹介をしました。

インプラント治療は、必ず手術が必要であるというデメリットが存在する一方で、良好な結果が得られた場合は20年や30年以上もお口の中で活躍をしてくれます。「なんとなく怖いから」という理由だけで避けてしまうのはとても勿体ないと考えていますので、まずは信頼できる歯科医院選びとカウンセリングから始めてみてはいかがでしょうか。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、国立大学病院で10年以上もインプラント治療に従事し、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ歯科医師が、患者様のお悩みを解決するお手伝いをしております。まずは検査と相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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インプラント手術が怖い|その理由と不安を和らげる対処法

「インプラントに興味があるけど痛くないが不安」
「インプラント手術に伴う痛みはどの程度なの?」という方へ

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村です。

インプラント手術と聞くと、不安や恐怖を感じる方がほとんどなのではないでしょうか。
歯を失ってしまった部分に対して、インプラント治療はメリットの多い治療法です。

しかし、外科的な処置が必要なため、手術時の麻酔や手術後の痛み止めを全くゼロにすることはできません。インプラントの手術が怖いという理由で、歯が無いまま放置してしまっている人も少なくないでしょう。

この記事では、「インプラント手術が怖い」という方に向けて、恐怖を感じる理由と、その対処法を解説していきます。

インプラント手術に対する不安を解消するために知っておきたいこと

『手術』を積極的に受けたいという方はまずいらっしゃらないと思いますので、インプラント手術に対して不安を感じるのはごく自然なことです。

インプラント手術を受ける前に、あらかじめ正確な情報を知っておくことで、心に余裕を持つことができます。

担当歯科医師からわかりやすい言葉で説明してもらったり、実際の成功率や安全性に関するデータを教えてもらうことでも、手術への恐怖感を減らすことができるでしょう。加えて、アフターケアの重要性や、合併症などのリスクを理解し、事前に心構えをしておくこともとても重要です。

インプラント手術が怖いと感じる4つの理由

インプラント手術に対する恐怖は、手術に臨む多くの患者様が経験します。
主な理由として、

  • 手術中の痛みや失敗の不安
  • 術後の合併症(痛み、腫れ、出血)
  • 費用の高さ
  • 手術に関する情報不足

が挙げられるのではないでしょうか。

手術中の痛みに関しては、適切な麻酔が行われれば、患者様が想像するような苦痛はほとんどありません。また、失敗への不安は、確かな知識と技術、実績を身につけた歯科医師による施術で軽減されるでしょう。術後の合併症については、手術後の内服薬の適切な使用や、正しいケアと定期的なフォローアップによって、リスクを最小限に抑えることが可能です。費用については、見積りをもとに詳細を事前に把握しながら検討することが重要です。

手術やインプラントに関する情報をもっと知りたいと感じる場合、インターネットで調べるのもひとつですが、情報の取捨選択が難しいことがあります。直接担当医に相談して、不明点をクリアにすることが不安解消につながるでしょう。

インプラント手術の安全性について

インプラント手術の安全性に関しては、多くの患者様が疑問を持っているかもしれませんが、安全に対する配慮が多くされているのはご存知でしょうか。インプラント治療に使用されるチタンやジルコニアは、人体への親和性が高く、アレルギー反応などのリスクがとても低いことが報告されています。

また当院では、手術器具は全て滅菌を行い、可能なものはディスポーザブル(使い捨て)の器具を使用することで、大学病院と同等レベルの安心な治療環境を整えています。また、歯科医師は経験と実績を積んでおり、学会等で常に知識をアップデートしています。患者様の健康を第一に考えた治療が実施されていることを知ることで、安心して手術を受けることが可能になります。

インプラント手術前の気持ちの整理方法

不安を抱えたまま手術を受けることがないように、気持ちの準備をすることが大切です。まず、歯科医師との信頼関係を築き、疑問に思うことは何でも相談して下さい。

また、手術の流れや術後期間についても十分に把握しておくことが必要で、これらの情報を十分に知ることで、気持ちの負担が少し軽減されることでしょう。加えて、治療が終了したケースを見ることで、自分の治療がうまくいったイメージを持つことができ、治療に対して前向きな気持ちになることもあります。

当院では、患者様の不安を少しでも減らせるよう、初診時・インプラント治療の検討時・インプラント手術前にカウンセリングを行っております。些細なことでも、不安や疑問を解消するお手伝いができればと考えています。

インプラント手術の安全性について知っておきたいこと

インプラント手術が怖いと感じる方も少なくないでしょうが、インプラント手術では、患者様の健康と安心を最優先に考えた数多くの安全対策がなされています。本節では、インプラント手術の安全性について、ご紹介します。

CT診断技術の進歩

テレビやスマホがどんどん高画質になっていますが、医療の分野も例外ではありません。インプラント手術における画像診断システムも確実に進化しています。手術前に正確な事前計画を行うことで、手術中のリスクを大きく削減できるようになりました。骨の量や骨質だけでなく、隣の歯や神経との距離を正確に計測できます。

正確な診断によって、手術もより精密に、より短時間で行えます。これにより、患者様の負担も減らすことができ、安全なインプラント治療を実現できます。

インプラントに使われる材料とその安全性

当院で使用するインプラントは、生体親和性が非常に高いチタンとジルコニアが配合されています。この材料は、世界各国での臨床試験を経て、高い安全性が確認されています。機械的な強度が強く、骨との結合安定性も高い、安心して使用できる材料です。

歯科医師の専門性の高い技術と経験

インプラント手術の安全性を左右する要因として、歯科医師の技術と経験が大きい部分を占めています。インプラントのような特殊な知識や技術が必要な分野では、国家試験で歯科医師の資格を得た後に専門的な研修が必要です。それらの研鑽によって培われた技術が、安全性の向上に大きく寄与しているのです。

当院では、国立大学病院でインプラント治療を専門に行ってきた院長がすべての処置を担当するため、安心して治療を受けることができます。

手術に使われる麻酔について知っておきたいこと

手術時の恐怖心を減らすためには、痛みをコントロールすることが大事です。インプラント手術中においては、患者様が少しでも快適に治療を受けられるように、麻酔の使用が重要になります。

手術中の痛みを抑えるための麻酔の役割

麻酔の主な役割は、手術中の痛みを感じさせないことにあります。しかし、針を刺して麻酔をする必要がある以上、麻酔中の痛みが苦手な方も多いのではないでしょうか。

当院では、他の全ての処置と同様に、インプラント治療でも『針を刺す前の表面麻酔の使用』『痛みの少ない細い針の使用』『圧迫感の少ない電動麻酔器の使用』を行っております。

また手術部位だけでなく、神経の大元を狙った麻酔を併用するなど、正確な手技と適切な麻酔薬の使用によって、手術の成功率を高める工夫を行っています。

知っておきたいインプラント手術の流れ

インプラント手術の流れをしっかりと理解することで、不安を和らげることが可能になります。

手術環境の準備

インプラント手術を行う際に、手術環境の準備は非常に重要です。インプラント手術は他と隣り合った場所ではなく、専用の手術室のような隔離された環境で行われるのが望ましいでしょう。

また、感染管理のためにも確実な滅菌管理をされた器具を準備する必要があります。当院では、国立大学でインプラント治療を行った経験を生かして、手術環境を整えています。

インプラントに使用する器具やドリルは、ヨーロッパ最高レベルであるクラスBの滅菌機で処理を行っています。また、ガウンやグローブ、患者様の顔布、メスや針などは全て単回使用の使い捨て(ディスポーザブル)器具を使用することで、安全に配慮しています。

また手術中のバイタルサインの確認など、全身状態のチェックも欠かせません。これらすべては、患者様の安心・安全の確保のために行われます。

インプラント手術の各ステップ解説

インプラント手術にはいくつかのステップがあります。

  1. 局部麻酔を使って治療部位をしっかりと麻酔します
  2. 麻酔の効果を待つ間にクリーニングを行い、お口の中の細菌数を減らします
  3. 歯茎を切開し、骨にドリルで穴をあけます
  4. インプラント体を骨の中に固定します
  5. 必要なときは骨のボリュームを足す処置をします
  6. 歯茎を縫合し、止血を確認して手術終了です
  7. インプラントが所定の位置に入っているかをCTで確認し、手術後の説明をします

当院では経験豊富な歯科医師が担当するため、シンプルな手術であれば30分前後の手術時間で完了します。

患者様が手術中に感じること

ほとんどの場合、局部麻酔により手術中に痛みを感じることはほとんどありません。しかし、押される感覚やドリルの振動などの感覚は残るため、緊張しやすい方はそれらを不安に感じることもあるかもしれません。不安感を少しでも取り除けるよう、歯科医師から処置の内容や手術の進行具合などについて、声を掛けながらの施術を受けられると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、インプラント手術に恐怖を感じる理由とその対処法について解説しました。

歯を失ってしまった部位に対して、インプラント治療はとてもメリットの多い治療です。しかし、必ず手術が必要であるというデメリットも存在します。正確なインプラント治療と適切なアフターケアが行われた場合、20年以上もインプラントを使用できているケースも多く存在します。長い間、審美的な見た目や快適な食事ができることを想像すると、インプラント治療に臨む勇気も出てくるかもしれませんね。

おひとりで悩む前に、一度不安に寄り添ってくれる歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、国立大学病院で10年以上もインプラント治療に従事し、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ歯科医師が、患者様のお悩みを解決するお手伝いをしております。まずは検査と相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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ガミースマイルとは?知っておきたい原因と簡単なセルフケア

「笑うと歯茎が目立つような気がする…」
「ガミースマイルって自分で治すことができるの?」という方へ

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 院長の河村です。

口元にコンプレックスを抱えることで、「思い切り笑えない」「笑うときについ口元を隠してしまう」という経験は、多くの人が抱える悩みの一つです。

悩みの原因は、歯並びや歯の色味、歯茎が目立つなど理由は様々ですが、その中でも、笑ったときに上顎の歯茎が多く見えて目立ってしまう状態を『ガミースマイル』と呼びます。ガミースマイルは病気ではありませんが、つい自分の歯茎が悪目立ちをしていないか気になってしまう方は多いのではないでしょうか。

この記事では、「ガミースマイルついて原因や、セルフケアについて知りたい」という方に向けて、ガミースマイルの原因やデメリット、そしてセルフケアのポイントについて歯科医師が詳しく解説していきます。

ガミースマイルの特徴

ガミースマイルとは、笑うときなど上唇を挙げた際に、前歯と唇の間に3㎜以上歯茎が露出している場合にガミースマイルと定義します。

英語で歯茎を表す「gum」が特徴的であることから、「ガミースマイル」と言われています。

有名人でもガミースマイルの方はいらっしゃいます。ガミースマイルは必ずしも審美的に不利というわけではなく、逆に個性的な笑顔として好印象を与える場合もあります。

しかし、ガミースマイルに対してコンプレックスを感じている方もいます。「笑うと人の視線が気になってしまう」「しゃべるときや笑うときについ口元を手で隠してしまう」といった悩みを抱える方も多く、コミュニケーションや自己表現に自信が持てない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

次にガミースマイルになる主な原因について考えてみましょう。

ガミースマイルになってしまう原因

ガミースマイルになってしまう原因は人それぞれ異なりますが、以下の3つの主な原因として考えられます。

歯茎の問題

歯茎が過度に露出する原因として、歯茎が人よりもぶ厚かったり歯を覆う面積が大きいことで、歯が短く見えて歯茎が目立ってしまうことがあります。歯の縦横のバランスが悪く、歯が短く見えることも、笑ったときの歯茎が露出する原因となります。

骨格や歯並びの問題

いわゆる『出っ歯』(上顎前突)や、『口ゴボ』(上下顎前突)など、骨格や歯並びの問題もガミースマイルの原因となります。横顔で上あごが前方に出ている場合、笑った際に前歯や歯茎が目立ちやすくなります。

バランスの良い横顔であっても、上あごが下に位置していると、その分歯茎が長くなり、ガミースマイルの症状が現れることがあります。

唇や筋肉の問題

唇が薄い・短い、または上唇を持ち上げる筋肉が発達している場合、笑ったときの唇のラインが上がり過ぎてしまうことで、歯茎が顕著になります。

これらの要因はひとつに限られるわけではなく、複数の原因が当てはまる場合もあります。ご自身のガミースマイルの原因を把握することで、適切な治療方法が選択できるようになります。次に、ガミースマイルを治療するメリットについて掘り下げていきましょう。

ガミースマイルは治した方が良い?放置するデメリットは?

ガミースマイルは病気ではないため、必ずしも治療が必要というわけではありません。しかし、重度のガミースマイルの場合には、以下のような悪影響が現れる場合もあります。

虫歯・歯周病になりやすい

ガミースマイルの方で、普段リラックスしているときでも口が閉じづらく常に歯が見えているような方は要注意です。これは骨格的な原因や口元の筋力不足からくるもので、口が閉じづらいと口呼吸の癖が生まれやすくなります。口が乾燥しやすくなることで、お口の中を清潔に保つことが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

口臭がする

口が閉じづらかったり、口呼吸の癖がある場合、お口の中が乾燥しやすくなります。この乾燥によって細菌の繁殖を招き、結果的に口臭の原因となります。虫歯や歯周病の進行による口臭の可能性も高まります。

見た目のコンプレックスからコミュニケーションが苦手になってしまう

健康面に問題がないガミースマイルであれば、審美的な悩みがなければ治療を行う必要はありません。しかし、外見の悩みやコンプレックスの大きさというのは本人にしか分からないものです。外見に対する悩みが日常生活や普段のコミュニケーションに支障をきたすことは避けたいもの。自信のある笑顔を手に入れるためには、まずは信頼できる医院で相談してみてはいかがでしょうか。

ガミースマイルに対するセルフケア

軽度のガミースマイルであれば、セルフケアで改善できることがあります。セルフケアの方法を簡単にご紹介します。

口周りの筋力トレーニング

ガミースマイルの原因が、お口周りの筋力不足によるお口ぽかんや表情筋の柔軟性不足の場合、表情筋を鍛えるトレーニングが効果的かもしれません。

  • 『あいうべ体操』による口元や舌の筋力トレーニング
  • 『割り箸トレーニング』による頬筋の筋力アップ
  • 『舌回しエクササイズ』による表情筋の柔軟性アップ

トレーニングによってガミースマイルが根本的に治るわけではありませんが、表情筋を意識的に動かせるようになることで、歯茎が目立ちにくい笑顔が手に入れられるかもしれません。

笑い方の練習

鏡を見ながら、上唇が上がり過ぎない笑い方を練習するのも、ガミースマイルの対策として有効です。口角をきれいに上げて、歯を見せつつも歯茎が露出しすぎないラインを意識して練習しましょう。この方法では、写真を撮るときなど意図的に笑顔を作る際は効果的ですが、日常生活では会話や食事などの最中に意識し続けるのは難しいかもしれません。

歯茎のケア

ガミースマイルの直接的な解決方法ではありませんが、見えてしまう歯茎に腫れや赤みがある状態だと、審美的な魅力が損なわれてしまいます。適切な歯磨きや歯茎のマッサージによって歯茎をケアし、歯茎の状態を良好に保つことも重要です。

まとめ:ガミースマイルはセルフケアのみでは難しい?

いかがでしたでしょうか。今回は、ガミースマイルになってしまう原因や重度のガミースマイルを放置することによるデメリット、そしてセルフケアのポイントについて解説しました。

簡単なセルフケアは、軽度のガミースマイルにはある程度の効果があるかもしれませんが、根本的な解決策とは言えません。セルフケアでの改善が難しい場合は、専門家に相談する必要があります。

繰り返しになりますが、ガミースマイルは病気ではないため必ずしも治療が必要ではありません。しかし、コンプレックスを感じてしまうような重度のガミースマイルの場合、様々な原因が絡み合っている可能性が高いと言えます。審美的なコンプレックスの解消のためには、その方の原因に合ったアプローチを提案してくれる歯医者さんに相談しましょう。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ歯科医師と、日本補綴歯科学会専門医・日本顎関節学会専門医の資格を持つ歯科医師が協力して、患者様のお悩みを解決できる体制を整えています。まずは検査と相談だけでも、もちろん可能です。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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将来のきれいな歯並びのために 乳歯の時期に気を付けること

「まだ乳歯だけど、いつ頃から歯医者さんに相談した方が良いの?」
「きれいな歯並びを手に入れるために、乳歯の時期で後悔したくない」という方へ

こんにちは。
名古屋市千種区の歯医者、ちくさ池下歯科・矯正歯科 副院長・矯正医の河村智子です。

先日、日本口腔衛生学会より『乳幼児期における親との食器共有について』の提言が出されたことが話題になりましたが、ご存知でしょうか?

やはり大切なお子様には、虫歯のない健康な歯と、見た目がきれいでバランスよく噛める歯並びをプレゼントしてあげたいですよね。しかし、いつ・どんなタイミングで歯医者さんに相談すればよいのか分からないという保護者の方も多いのではないでしょうか。

乳歯のときは、食事や歯磨きの良い習慣を身につけることだけでなく、生え変わりによって健康な永久歯を手に入れる準備をするために、とても重要な時期です。乳歯の健康が、永久歯の健康や体の健康に繋がっているとも言えます。

この記事では、「乳歯の時期に気を付けるポイントについて知りたい」という方に向けて、乳歯列期のトラブルや、気を付けるポイントについて歯科医師が詳しく解説していきます。

乳歯列期とは

「乳歯列期」とは、乳歯(子供の歯)が全て生え揃ってから、永久歯(大人の歯)が生え始めるまでの時期を指します。

初めて乳歯が生えるのは生後6-7か月頃、たいていは下あごの前歯です。それから上あごの前歯、奥歯と順番に生えていき、3歳ごろに全部で20本の乳歯が生え揃うと、乳歯列の完成です。その後、6歳頃に初めての永久歯が生え始めます。つまり、乳歯列が完成した3歳から永久歯が生え始める6歳前後までを「乳歯列期」と言います。

乳歯列期に起きるトラブル

むし歯になってしまう

乳歯は、永久歯と比べてとても虫歯になりやすいです。
その理由としては、酸に弱いこと、乳歯の奥歯は溝が細かく汚れがたまりやすいこと、が挙げられます。また、乳歯のエナメル質は永久歯の半分程度の厚さしかありません。一度虫歯になってしまうと進行が早く、歯の神経とも近いことからあっという間に痛みが出てきます。

虫歯は、歯と歯の間の見えないところ(つまり、磨きにくいところ)にできやすいため、穴があくまでなかなか気付けません。気付いた時にはかなり進行してしまっており、抜歯になってしまった、なんて場合もあります。虫歯が進んで痛くなる前に発見できるよう、定期的な歯科検診が大切です。

歯並びが悪い

乳歯列での理想的な歯ならびとは、上の歯が下の歯より外側にあり、歯と歯の間にすき間がある状態です。

歯と歯の間にすき間がある、いわゆるすきっ歯の状態を心配する方が多いですが、乳歯列の場合はすき間があることが正常です。なぜなら乳歯の後から生えてくる永久歯は、乳歯よりも歯の幅が大きく、乳歯の時期にすき間があることによって永久歯がきれいにならぶからです。逆に、一見問題のなさそうな、きれいにならんでいる乳歯列は、上記の乳歯と永久歯の大きさの関係から、永久歯列ではでこぼこの歯並びとなる可能性が高いです。乳歯列の時点ででこぼこがある場合も、永久歯列でも同様にでこぼことなるでしょう。

他にも、乳歯列で問題となる歯並びは、下の歯が上の歯より外側にある咬み合わせ、いわゆる受け口です。「反対咬合」もしくは「交叉咬合」と言いますが、自然に改善することは難しい咬み合わせであるため、できるだけ早く正しい咬み合わせに治す必要があります。

乳歯の数がおかしい

乳歯は上下合わせて全部で20本ですが、時に20本すべての歯が揃わない事があります。
原因として、

  1. 元々作られなかった(先天性欠如歯)
  2. となりの歯とくっついてしまった(癒合歯)
  3. あごの骨の中で埋まってしまった(埋伏歯)

などが挙げられます。
これらはご自身や保護者の方が発見するのは難しく、歯科医院でレントゲン撮影をして初めて気づく事がほとんどです。

将来きれいな歯並びを手に入れるために、乳歯列期からできること

歯磨きの習慣・仕上げ磨き

歯が生えてきたばかりの始めの時期は、まず歯ブラシに慣れさせることが大事です。奥歯が生えてくるまでには歯磨きが習慣になっていることを目指しましょう。

仕上げ磨きにはいくつかポイントがあります。

歯ブラシの毛先の当て方

歯の表面を磨くときは歯ブラシの毛先を歯に垂直に当てます。歯と歯ぐきの境目は汚れが残りやすいため、毛先を歯ぐきに向かって斜めに当てましょう。歯と歯の間も歯ブラシを傾けて、しっかり毛先を当てましょう。

歯ブラシの動かし方

毛先が広がらない程度の軽い力で磨きましょう。毛先は小刻みに動かし、1-2本ずつ磨きます。強い力でゴシゴシ磨いても汚れは上手く落とせません。歯ぐきを傷つけてしまい、お子さんが痛がって歯磨きを嫌がる原因となってしまう事もあるので気を付けましょう。

仕上げ磨きのタイミング

できるならば毎食後の仕上げ磨きが理想的です。毎食後が難しい場合は、夕食後や就寝前の仕上げ磨きを習慣にしましょう。

慣れないうちは、保護者の方もお子さんも上手にできないのは仕方ありません。声を掛けてあげながら、まずは習慣化することが大事です。歯医者さんで相談すると、仕上げ磨き用の歯ブラシや仕上げ磨きしやすいポジションなども教えてもらえます。

フッ素塗布

歯にフッ素を塗ることで歯を強くし、虫歯を予防しましょう。
フッ素の効果には、

  1. 歯質の強化:歯の最表層のエナメル質を酸に溶けにくい性質に変え、むし歯への抵抗力を高める
  2. 歯の再石灰化の促進:歯から溶け出したミネラル(カルシウムやリン)を補填しエナメル質の修復を促進する
  3. 虫歯菌の活動抑制:虫歯の原因となる細菌の働きを弱め、歯を溶かす酸がつくられるのを抑制する

などがあります。

歯科医院で扱うフッ素は高濃度のため、3か月に1回程度の塗布がおすすめです。それ以外には自宅でも、フッ素配合の歯磨き粉や歯みがきジェル、フッ素洗口剤を使用することで簡単に取り入れることができます。特に、就寝前の使用がおすすめです。就寝中は唾液量が減り、フッ素が長くお口の中に留まるため、高い効果を得られます。

お口周りのトレーニング

MFT(口腔機能療法、Oral Myofunctional Therapy)という言葉を知っていますか?

MFTとは、「歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する」ための訓練、つまり、お口周りの筋肉のトレーニングです。

きれいな歯並びのために、なぜ筋肉のトレーニングが重要なのかというと、お口周りの筋肉から受ける力が歯並びに大きく影響するからです。矯正治療では、矯正装置によって歯に力を加え、歯を動かします。それと同じように、お口の周りにある筋肉から受ける力で歯は動いていくのです。歯の外側には頬や唇、歯の内側には舌があり、常に歯に力を加えています。外側からと内側からの力がバランスよく加わることで、歯はあごの骨の中で正しい位置に収まっています。そのバランスが乱れるとどうなるでしょうか。

例えば、いつもお口がぽかんと開いているお子さんは、歯の外側から加わる力が弱くなります。舌で歯を押してしまう癖があるお子さんは、歯の内側から加わる力が強くなります。このように歯に加わる力のバランスが乱れてしまうと、歯が正しい位置に収まることができなくなり、歯並びの乱れにつながってしまいます。MFTによってお口周りの筋肉のトレーニングを行い、歯に加わる力のバランスを整えることが大切です。

歯医者さんで教えてもらえるMFTを実践することで、『お口ぽかんが防止できる』『活舌が良くなる』『姿勢が良くなる』など、様々な効果があります。

乳歯列期からの矯正治療

乳歯列期で矯正治療を行ったほうが良い咬み合わせは、反対咬合(上の歯と下の歯が逆になっている。受け口)や交叉咬合(奥歯で咬み合わせがずれている状態)、開咬(前歯で咬みない状態)等です。これらの咬み合わせは自然に改善することはなく、また永久歯の噛み合わせの悪さにも繋がります。乳歯の時期から、矯正治療によって正しい歯並びに治してあげる必要があります。

当院では乳歯列期のお子さんの矯正治療には「プレオルソ」という、マウスピース型の矯正装置を使用します。プレオルソは歯に大きな負担をかけずに歯やあごを移動させ、不正咬合を改善します。歯並びの改善だけでなく、口呼吸から鼻呼吸へと促したり、舌の正しい位置や正しい発音のトレーニングの効果もあります。

まとめ:不正咬合の早期発見のために、早めに歯医者さんに相談しましょう

今回は乳歯列期に、将来のきれいな歯並びのためにできることを紹介しました。仕上げ磨きやフッ素含有の歯磨き粉などはすぐにでもご家庭で取り入れられることですので、ぜひ試してみてください。フッ素塗布や歯並びについては歯科医院を受診し相談してみましょう。

虫歯や歯肉炎(歯周病)だけでなく、不正咬合(噛み合わせ・歯並びの悪さ)も早期発見・早期治療がとても大切です。早く相談しておけば良かったと後悔することがないよう、歯が生え始めたら一度かかりつけの歯医者さんに相談することをおすすめします。

名古屋市千種区にある歯医者 ちくさ池下歯科・矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ歯科医師と、日本顎関節学会専門医・日本補綴歯科学会専門医の資格を持つ歯科医師が協力して、患者様のお悩みを解決できる体制を整えています。お悩みや不安について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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